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サンドイッチ

 十数年前のことだが、アエロフロートでベルリンの友だちを訪ねたことがある。ベルリンの壁が壊されてから、しばらくの頃だ。
 飛行機はモスクワの空港で夜中に乗り継ぎ、イリューションからツポレフに乗り換えた。暗い空港で待つのはまったく油断できなかった。もちろん外国の空港では盗難に注意は当然として、インフォメーションがゆるくて、ほんとに時間通りにフライトはあるのか(12月のことで、そとは凍るような寒さ、駐機している飛行機の翼には雪がつもり、中には、ざあざあ石鹸水をかけて、機体の氷を取っている飛行機もある)、どこでチェックインするのか、なにがなにやらわからない。おまけに私は英語が不自由ときている。
 空港には私のように旅慣れない人が大きな荷物を持っていっぱいいて、やはり心配そうに、夜通し行ったり来たり、暗いカウンターに詰めかけたりしているのだ。
 そんなこんなでちっとも休まらず、それでも無事に飛行機に乗れたときはほっとした。ツポレフでは朝ご飯がサービスされた。運ばれてきたのは、皿のごろりと載った小さめのコッペパンみたいなパンのハムサンド。えらく無愛想なサンドイッチだ。
 疲れて食欲もなかったけれど、食いちぎるようにして一口食べてみて、「おや」と思った。「おいしくはないけど、食べられないことはない」程度かな。ところが、なのだ。ぱさぱさした飲み込みにくいパンを噛んでびっくり、これって、うまいじゃん!
① パンは焼いた小麦の香りがする。
② バターを塗った、というより、厚切りのバターをはさんだ、という感じで、バターの味とこくと香りが口中いっぱい。
③ ハムはまな板を使わず、ナイフで切り取った、という厚さ。豚肉。
 これはうまかった。よく噛んで時間をかけて食べた。もしかしたら、それまででいちばんおいしいサンドイッチだったかもしれない。
 でも、現在もあの無骨で田舎っぽいサンドイッチがサービスされているかどうかはわからない。無骨で田舎といえば、ずっと前の北京で、白い陶器のびんに入って、蝋紙でフタをしたヨーグルトもおいしかったけど、いまはないだろうなあ。
 そんなわけで、ヨーロッパでは、無骨な田舎パンばかり食べてしまった。プラハで引き売りのおばさんから買った12円くらいのでかいパンとか。

 トースト用の食パンって、おいしくないパンの一つですね。ほんと、8枚切りの薄いのをこんがりトーストして、バターを流れるくらい塗り、はちみつかマーマレードを塗って食べる以外、ないっす。だから、私はあまり食べない。だって、あなた、そんな、流れるほどバターを塗るなんて!
ロックフォールやブリーなどは、もっと無愛想なパンに合うと思うな。
# by kuunuu | 2008-09-20 23:52 | 食べ物

ドナルドの足

 これは冬、つくったもの。オリジナルはどこぞのデザイナーである。
 布地は100円ショップで300円?500円?のスペシャルプライスで売っていたフリーズの膝掛け。ぺらぺらに薄い。芯を張ったり、裏地をつけたり。底は古いフリーズジャケットや、フェルト状に縮んでしまった古セーターを何枚か重ねて温かくした。
 こういう小さいカーブ物を縫うときは手縫いする。
 あまりにはき心地がいいので、図にのっていくつかつくってしまった。
 ソックスをはいたままでも裸足の足でも気持ちいいし、スリッパみたいに足とバラけないし。簡単に脱げるし、洗濯できるし、いいなあ。
 写真でわかるように、つま先がゆったりしていて、履くと、ドナルドの足みたいになる。布地の選択はぴったりだったというわけ。
 寒くなるのはいやだけど、ドナルド足の再登場はちょっと楽しみです。ふふふ。


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# by kuunuu | 2008-09-19 17:02 | バカ縫い物

タバコ屋ジロ

 電車でひとつ先の町までお買い物。
 買ったのは、焦げて取れてしまったゆきひら鍋の取っ手をつくるための木の丸棒とネジ。
 そこで、タバコ屋のガラスのカウンタートップにタオルを敷いてもらって寝ていた猫。つい、ケータイカメラを向けてしまったのだが、もちろん猫は私なんぞに注意を向けたりしないのである。
 すると、店のおばさんが外に飛び出してきて、手を叩きながら大きな声で「ジロ、ジロ!」と呼んでくれた。猫がものうげに頭を持ち上げたところで、ぱしゃ、と撮った。やっぱりハンサム猫だったよ。
 で、丸棒は、のこぎりで切ったり、カッターで削ったり、そこらじゅう木屑だらけにしつつ、2本、できた。ネジが太すぎたので途中までしか入らず、ネジ穴から飛び出している。昨日はその鍋でとうがんとなすを煮た。お精進。


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# by kuunuu | 2008-09-18 14:34 | ご近所

食う、縫う

  食う、のも好きだが、どっちかと迫られれば、むしろ「つくる」ほうが好きかもしれない。
  縫う、のも好き。たいていは「着る」「使う」ために縫うので、ほぼ一致している。縫うのが好きだと、穴のあいたシーツに継ぎ当てをするのも好きだ。
  縫いもの(や編み物その他)は意外と考えごとに向いている。食い物をつくっているときも、あれこれ仕事の手順やアイディアを考えたりできる。私は本を読むのも好きだが、こっちは考えごとはできない。音楽も聞けないし、2時間ドラマもみることができない。
 では、書き物、つまりこういったブログを書くときはどうか? 考えながらでないと書けないと思ったら、そうじゃないんだよね。考えてから書くのであって、書いてる最中に考えごとなんかできないんだなー。
  でも、事前に考えないで書くこともあって、これは一方的なおしゃべりみたいなもんです。だからあまり突っ込まないように。
  とりあえず、始めなので、ごあいさつ代わりです。
  
# by kuunuu | 2008-09-17 15:05

初回

本日開店
# by kuunuu | 2008-09-16 04:27