秋というには遅いと思うけれど、秋の味覚について。
父親が異様に「旬」好きだったせいで、小さいころから、「初」のものにテンションの高い家だった。8月になると、小さい里芋を皮付きのまま茹でたきぬかつぎ(「毛いも」といった)、細い赤いさつまいもなどに興奮し、ぶどうや梨に熱狂し、さんまで大騒ぎ、牡蠣で大浮かれ、そして横綱の松茸が登場した。昔は我が家でも1シーズンに2度や3度はれっきとした国産松茸が食べられたのだ。旬好きの父親は「旬」というより、ほんとうは「はしり」好き。 その幼児体験はなかなか消えず、私も季節の食べ物が出てくると、「食べなくては」と、あわててしまう。なんのことはない、その時季にしか食べられないものなんて、今ではほんとに少ないんだけどね。 秋といったら、大切なのは新米だよ。去年のお米が残っていても、新米の小袋を買って食べたい。 先日、米屋の前を通ったら、若いおばさんに呼び止められた。手にはラップに包んだ白いもの。にこにこしている 「新米ですよ。昨日新潟から持って来たの、食べてみて」 新米サービスで、炊きたてのごはんをピンポン玉の半分くらいの量でちいさく握って試食させてくれるのだ。仕事帰りで一刻も早く帰って、この硬いかかとのブーツを脱ぎたい、化粧を洗い落としたい、ストッキングを脱ぎたいと思っていたのに、つい、足を止めてしまった。 差し出されたごはんをぱくっとほおばったら、ほわっと新米の香り。……塩は? あれ、塩は? 私はてっきり塩むすびだと思っていたのに、純正新米で、塩味はしなかったのだ。残念。新米の塩むすび、食べたかったのに、舌も胃もそれを期待して待ち構えていたのに! もう、、新米買って、大きい塩むすびをつくって食べるしかないよ。ごま塩でもいいかなー。 本日のkuu 連続さんまのみりん干し、連続ほうれんそうのゴマ和え、大根おろし入り納豆、しらすまぜ麦ごはん。 塩むすびはまだ実現してないっす。
by kuunuu
| 2008-10-30 01:47
| 食べ物
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